 | 学 名 | :Pimpinella anisum(ピンヒネラ アニスム) |
 | 科 目 | :Umbelliferae(セリ科ピンピネラ属) |
 | 原産地 | :地中海東部沿岸地方 |
地中海東部沿岸を原産地とするアニス(ピンピネラ・アニスム)は、たくさんの白い小花を傘状に咲かせる一年草。若葉がサラダに使用されるほか、独特の甘い香りをもつ「アニス・シード」「アニシード」と呼ばれる全長3〜5mmの長卵形の種子が、消化を助けるハーブとして重宝され、ハーブティーとしてよく利用されます。
なお、中華料理でスパイスとして用いられる八角は、形が星に、香りがアニスに似ているためスターアニスとも呼ばれますが、アニスとはまったく別物です。シキミ科の常緑樹トウシキミの果実です。
◆アニスの栽培ポイント◆
 | 栽培(難易度:★★★☆☆) |
地植え、鉢植えともに栽培が可能です。種まきの敵期は、春まきが3月中旬〜4月中旬、秋まきが9月中旬〜10月中旬。種子は1か所に4〜5個ずつを20〜30cm間隔で点まきし、薄く覆土を行います。10日から2週間ほどで発芽するので、生育の悪いものを間引きながら育苗し、最終的に1か所につきひとつの苗に絞り込みます。間引き作業では、隣り合う株の根を傷めないよう要注意。無理に引き抜かず、はさみで根際から切り取るとよいでしょう。
開花時期は、春まきが5月中旬〜7月中旬、秋まきが5月上旬〜中旬。ただし、春まきの株は十分生長しきらないうちに開花するため、種子のつきが悪くなりがちなので、よいシードを豊富に収穫したい場合は、秋まき栽培がおすすめです。
 | 生育温度 |
生育適温は15〜20℃。関東以西では、霜にさえ注意すれば、戸外での冬越しが可能です。
 | 手入れ |
梅雨の時期は、雨で株が倒れやすくなるので要注意。株元を土寄せしたり、支柱を立てるなどの対策が必要です。
 | 日照 |
年間を通して日向で栽培します。
 | 水やり |
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。とくに、3月以降の生長期には水切れを起こさないように要注意。また、種まきから発芽までは、土の表面が乾かないように霧吹きなどを使って水分を補いましょう。
 | 土 |
水はけがよく、肥沃な土を好みます。地植えの場合は、種まきの2週間ほど前に1u当たり100〜150gの苦土石灰を混ぜ込み、20〜30cmほどの深さまでよく耕しましょう。いっぽう、鉢植えの場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合で混合したものがベストです。
 | 肥料 |
元肥として、地植えの場合は1u当たり3kgほどの堆肥を、鉢植えの場合はひと握りの緩効性化成肥料を混ぜておくとよいでしょう。
 | 植えかえ |
とくに必要ありません。
 | 収穫時期 |
春まき、秋まきとも、薄茶色に色づき始める7〜8月に種子を花茎ごと刈り取って束ね、通気性のある袋をかぶせたうえで、風通しのよい日陰で乾燥させたあと収穫します。なお、葉は4〜5月に随時収穫します。
◆アニスの殖やし方◆
収穫した種子を使った実生が可能です。この際、同じ土壌で栽培すると病気にかかりやすくなるので要注意。毎年、新しい用土に種子をまきましょう。
◆
アニスの病気対策と害虫防止◆
◎梅雨時など湿度の高い時期に、葉の表面や茎が白く粉を吹いたようになるウドンコ病。被害個所を摘み取って処分すると同時に、トリフミン、サプロールなどの水和剤を散布して病気の蔓延を防ぎます。ただし、同じ薬剤を続けて使用すると、抵抗力がつき効果が薄れるので注意しましょう。
◎5〜6月、アオムシが発生し、葉を食害して穴を開けることがあります。見つけしだい捕殺するとともに、マラソン乳剤や除虫菊乳剤を散布して駆除します。
◎5〜9月はアブラムシ発生のピーク。発見したらただちに、歯ブラシでこすり落とし、1週間に1度の割合で2〜3回、オルトランをサンプしましょう。
年間を通して種子や苗、成株が購入できますが、店頭にはあまり出まわらないので、種苗店やハーブ専門店の通信販売を利用するとよいでしょう。
ハーブへの関心が高まったため、どこの園芸店でも容易に手に入ります。育てるスペースに応じて立性が半匍匐性か匍匐性かを決め、枝数の多い苗を選びましょう。
園芸店で苗を購入する場合は、葉の緑色が濃い根張りのしっかりした株を選びましょう。葉が枯れたりしおれているもの、しっかり根づいていないものは避けます。
ルバーブの苗や鉢は店頭にあまり出まわらないため、春先に種子を購入して栽培します。