 | 学 名 | :Cananga odorata Hook.& Thoms.(カナンガ オドラタ) |
 | 科 目 | :Annonaceae(バンレイシ科カナンガ属) |
 | 原産地 | :不明 |
タガログ語で「花の中の花」という意味の名前で呼ばれ、夏に芳香豊かな花をたくさん咲かせます。カナンガ属は熱帯の常緑高木で、東南アジアからヒマラヤ、オーストラリアにかけて2種が自生しています。日本ではそのうちのカナンガ・オドラタが植物園などで栽培されています。成熟すると高さが25mまでに生長し、葉は大型の長卵形で10〜20cm。筒状の花柄をもち、葉腋から下垂する花は、咲き始めは緑色をしていますが、やがて黄緑色から緑を帯びた黄色に変わり、色が変わるにつれて、ジャスミンに似た甘い香りを強くしていきます。
新鮮な花を蒸留してつくるイランイラン油は香水の原料となり、東南アジアでは香油を採るための栽培が行われています。とくに蒸留して最初に得られる油は良質で、ヨーロッパでは19世紀の中ごろから高級香水の原料として高い評価を得てきました。また、東南アジアを中心にレイの素材として使われ、さらに薬用や鎮静作用、リラクゼーションに効果的なハーブとして多用されています。高温多湿の環境を好むので、日本での栽培は温室で行う必要があります。
◆イランイランの栽培ポイント◆
 | 栽培(難易度:★★★☆☆) |
非耐寒性の植物ですが、温度さえあれば栽培は容易です。ただ、大きく育たないと花が咲かないので、かなりの高さと広さのある温室で育てる必要があります。
 | 生育温度 |
生育するための最低温度は20℃です。高温でよく育ちます。
 | 手入れ |
花精油を目的にした栽培では、開花すると枝を刈り取ってしまいますが、花後に背を高くしたくないときは、整枝をするとよいでしょう。
 | 日照 |
年間を通して日向を好みます。
 | 水やり |
乾燥にやや弱い性質をもっています。つねに表土が湿り気を帯びた状態にしておくのが、水やりのポイントです。
 | 土 |
とくに土質は問いませんが、水はけがよく、適度に保水性のある肥沃な土地が向いています。
 | 肥料 |
植えつけ時に堆肥などの有機質の肥料を施しますが、土が肥えていれば特別の施肥は必要ありません。
 | 植えかえ |
植えかえの必要はありません。
◆イランイランの殖やし方◆
3年ほどして2mに生長した木の頂生芽を、挿し木にして殖やします。また、花後につく黒い実が熟したら摘み取り、6〜8月に種まきをします。
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イランイランの病気対策と害虫防止◆
◎新芽や葉裏にアブラムシが発生しやすい植物です。アブラムシは繁殖力が旺盛なうえ、なかには植物ウイルス病を媒介するものもあります。見つけたら早期の駆除が肝心です。オルトラン剤、ジメトエート乳剤、スミチオンなどを散布しましょう。
年間を通して種子や苗、成株が購入できますが、店頭にはあまり出まわらないので、種苗店やハーブ専門店の通信販売を利用するとよいでしょう。
ハーブへの関心が高まったため、どこの園芸店でも容易に手に入ります。育てるスペースに応じて立性が半匍匐性か匍匐性かを決め、枝数の多い苗を選びましょう。
園芸店で苗を購入する場合は、葉の緑色が濃い根張りのしっかりした株を選びましょう。葉が枯れたりしおれているもの、しっかり根づいていないものは避けます。
ルバーブの苗や鉢は店頭にあまり出まわらないため、春先に種子を購入して栽培します。