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ハーブ植物図鑑 ゲッケイジュ

ハーブのアイコン学 名:Laurus nobilis L.(ラウルス ノビリス)
ハーブのアイコン科 目:Lauraceae(クスノキ科ゲッケイジュ属)
ハーブのアイコン原産地:地中海沿岸

ローレル、ローリエ、ベイなどの名前で知られるゲッケイジュはクスノキ科の常緑小高木で、雌雄異株です。日本に伝わったのは1906年。日露戦争の戦勝記念樹として日比谷公園に植樹されてから広く知られるようになり、日本各地に広がりました。最近では料理の香りづけに欠かせない存在です。ギリシャ時代から勝者や英雄の頭に冠し、現代でもスポーツの勝者を祝する冠の材料に使われています。

光沢のある濃緑色の葉は、先のとがった長楕円形で、4〜5月にはそのつけ根に淡い黄色の小さな花を円錐花序の形に咲かせます。葉には芳香があり、料理に使用されるほか、疲労回復や美容に効果的な入浴剤、タンスや米びつの防虫剤としても使われます。そのほか10月に雌株だけにつく球形もしくは卵形の黒い果実は、健胃薬などに用いられています。



ゲッケイジュの栽培ポイント

ハーブ小アイコン栽培(難易度:★☆☆☆☆)
ゲッケイジュは鉢植えや根巻きの苗の状態で売られており、家庭では7〜8号以上の鉢か庭に植えかえて栽培します。植えかえは気温が上がる4月下旬〜5月下旬に行い、庭に植える場合は、あらかじめ腐葉土や赤玉土、川砂などを混ぜた用土を使って、腐植質に富んだ肥沃な土にしておくとよいでしょう。
ハーブ小アイコン生育温度
生育の適温は20〜30℃。比較的寒さに強く、温暖な地域では露地植えでの冬越しが可能です。ただし、秋田以北では鉢植えで栽培し、冬期は室内の日の当たる暖かい場所で管理しましょう。
ハーブ小アイコン手入れ
年に2〜3回剪定を行います。枝を深く切りつめる強剪定、枝が立て込んでいる場合は枝元から間引く枝抜きを行い、なるべく風通しをよくしましょう。鉢植えの場合は樹形を整え、トピアリー仕立てにしてもよいでしょう。
ハーブ小アイコン日照
風の当たらない日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも生育するので、建物の密集した都市部でも栽培できます。
ハーブ小アイコン水やり
庭木の場合はとくに水やりの必要はありません。ただし、植えかえ直後は、土が乾かないように水やりします。鉢植えの場合も、水やりは控えめにし、土の表面が乾いたのを確認してから行いましょう。
ハーブ小アイコン
とくに土質は選びませんが、排水性がよく、腐植質に富んだ土が最適です。鉢植えの場合は赤玉土6、腐葉土2、パーライト1、堆肥1の割合で混ぜ合わせたものを使用しましょう。
ハーブ小アイコン肥料
庭に植える場合は、2〜3週間前に土を掘り起こし、元肥となる有機質の肥料を混ぜておきます。また、追肥は、春(3月〜6月)、秋(9月〜10月)、冬(12〜1月)に、鶏ふんや油かすなどの有機質の肥料を株元から少し離して施すとよいでしょう。
ハーブ小アイコン植えかえ
地植えの場合、植えかえ時期は春先の4月下旬〜5月下旬が最適です。剪定をして枝をつめてから植えかえると、根がよく活着します。また、鉢植えの場合は4月下旬がもっとも適しています。根を傷つけないように注意し、植えかえ後は水をたっぷり与えましょう。
ハーブ小アイコン収穫時期
香辛料として使用する葉は、年間を通して収穫が可能です。ただし、幼苗は避け、鉢植えや庭木として3年以上生育するまでは収穫しないようにしましょう。新葉ではなく、半年以上たった古葉を摘み取りますが、剪定や枝の刈り込み時に収穫を兼ねると手間が省けます。収穫後は、日陰に葉を広げて乾燥させてから、密閉びんなどで保存すれば、香りが逃げません。

ゲッケイジュの殖やし方

ゲッケイジュは、実生・株分け・挿し木で殖やすことができます。ただし、実生は発芽まで1か月かかることと、実をつける雌株が日本では珍しいため、一般的ではありません。また、株分けは、地面わきから出ているひこばえを株分けして移植しますが、かなり大きな木からでないとできません。
挿し木は、7〜8月に行います。枝を10〜15cmくらいに切手水揚げし、鹿沼土に挿して発根させましょう。根が出たら鉢に移しかえ、日当たりのよい場所で半年ほど育苗し、植えかえに最適な4月下旬〜5月下旬になったら、地植えの場合は霜の降りない場所に、鉢植えの場合は大きな鉢に植えかえます。


ゲッケイジュの病気対策と害虫防止

◎ゲッケイジュはもともと病害虫に強い植物ですが、湿気の多い日本ではカイガラムシの被害が見られます。鉢植えの場合は、葉を1枚1枚きれいにふきとれば、簡単に駆除することができますが、地植えの庭木は、消毒するか枝を切り落とすしかありません。防止策としては日当たりと風通しに注意するのが一番です。

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