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ハーブ植物図鑑 シナモン

ハーブのアイコン学 名:Cinnamomum verum(キンナモムム ウェルム)
ハーブのアイコン科 目:Lauraceae(クスノキ科クスノキ属)
ハーブのアイコン原産地:インド、マレーシア、スリランカ

クスノキ属は、スパイスや香料、薬などに利用される種類が多く、シナモンをはじめとして、クスノキから抽出するショウノウ(樟脳)や、ニッケイ(肉桂)、ケイヒ(桂皮)などが知られています。
甘くエキゾチックな芳香を放つスパイスとして有名なシナモンは、旧約聖書に登場するほど古くから存在し、東西貿易の品目としても珍重されました。その原料となるのは、インドやマレーシア、スリランカが原産地で常緑高木のキンナモムム・ウェルム(セイロンニッケイ)で、シナモンティーなどに利用するシナモンスティックは、その樹皮を薄く剥いで巻き、乾燥させたものです。
樹高は約10m、幹は直径40〜50cmに達します。厚い樹皮は赤みを帯び、長さ15〜20cmの楕円形の葉は、表面は濃い緑色で光沢がある、3本の葉脈が浮きあがっています。花期は5〜6月。葉のわきから出た細長い花柄の先端に小さな花をつけ、花色は淡黄白色です。花後にできる果実は長さ1.5cmほどの楕円形で、11〜12月に黒青色に熟します。

また、キンナモムム・シーボルディーは、中国南部、ベトナム原産の類似種で、享保年間(1716〜1736年)に日本に渡来し、九州や四国南部など温暖な地方で栽培されています。乾燥させた根皮にはシナモンと同じように芳香があり、主に葉や製菓の香料として使われ、ニッケイやニッキという呼び名で有名です。
さらに、中国原産のキンナモムム・カッシア(ケイ)も、香りの強い桂皮と呼ばれる樹皮が、葉な香料として用いられています。



シナモンの栽培ポイント

ハーブ小アイコン栽培(難易度:★★★★☆)
キンナモムム・ウェルムやキンナモムム・カッシアは耐暑性はあるものの耐寒性がなく、15℃以上の気温を必要さするため、日本では栽培がむずかしいとされ、最近になって、鉢植えの若木が出まわるようになりました。樹皮を採るほど大きく育てることはできませんが、枝葉でシナモンの香りを楽しむことは可能で、鉢植えを入手し、そのまま育てます。
ハーブ小アイコン生育温度
適温は20〜30℃。健全に育てるには最低でも15℃以上が必要です。冬期は室内に取り込み、10℃以上を保つように努め、また日照不足に注意し、夜間は寒気に当てないなど、高温性の観葉植物を育てる要領で冬越しするとよいでしょう。一方、夏越しは問題ありません。
ハーブ小アイコン手入れ
4がつごろに、冬越しで傷んだ枝などを切り戻します。また、大きく育てたくない場合は、適宜枝を切りつめ、樹形を整えましょう。
ハーブ小アイコン日照
日向を好みます。春から秋は戸外に出し、できるだけ日光に当てましょう。11〜3月は室内に取り込み、ガラス越しの日光が十分当たる場所に置きます。
ハーブ小アイコン水やり
生育期の4月〜10月は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。とくに夏期に水切れしないよう注意が必要です。11月〜3月は水量を控え、乾かしぎみに管理します。
ハーブ小アイコン
水はけのよい、腐植質の肥沃な土を好みます。赤玉6、腐葉土4の割合で混合したものがよいでしょう。
ハーブ小アイコン肥料
植えかえ時に元肥として、6号株で5gを目安に緩効性化成肥料を施します。追肥は1〜2月に、油かすか化成肥料を1株につき1握りほど、寒肥として与えましょう。
ハーブ小アイコン植えかえ
1〜2年に1回を目安に、株が大きくなりすぎたら、ひとまわり大きい鉢に植えかえます。また、剪定を繰り返しながら生長を抑えたものは、同じサイズの鉢に植えなおしましょう。適期は4月上旬。根鉢を3分の1ほどくずし、傷んだ根をハサミで切り取って、新しい用土に植えつけます。大きく育った株は、植えかえ後ぐらつかないように、株元にひもを掛けて鉢に固定しましょう。
ハーブ小アイコン収穫時期
鉢植えは大きく育たないので、樹皮を採ることはできません。

シナモンの殖やし方

挿し木で殖やします。6〜7月に、枝先を長さ10cmほど切り取り、水を吸わせた後に発根剤を切り口につけ、小粒の赤玉土を入れた6号程度の平鉢に挿しましょう。
ビニール袋で密封して半日陰に置き、1〜2か月後に発根したら、ビニール袋を外します。徐々に外気に慣らしながら育て、9月上旬に鉢あげしましょう。


シナモンの病気対策と害虫防止

◎病気や害虫の被害は少ない植物ですが、春先に若芽にアブラムシがつくことがあります。早期にオルトランなどを散布して駆除しましょう。


シナモンの効能と利用法

若枝の樹皮を剥ぎ、巻いて乾燥させたものがシナモンスティック(シナモンバーク)で、そのままコーヒーなどホットドリンクの香りづけに使ったり、パウダー状にしてケーキなど洋菓子の香料に利用します。主成分のシナミックアルデヒドは、漢方薬として健胃、発汗、解熱、鎮痛に効果があり、また、葉や根から抽出される精油は、香料の原料にもなります。

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