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ハーブ植物図鑑 セルリアック

ハーブのアイコン学 名:Apium graveolens L.var.rapaceum Alef.(アピウム グラウェオレンス ラパケウム)
ハーブのアイコン科 目:Umbelliferae(セリ科オランダミツバ属)
ハーブのアイコン原産地:ヨーロッパ、地中海沿岸〜アジア西南部

セルリアックはセリ科の二年草で、セロリと同じ野生種から生まれた栽培変種と考えられています。和名でネセロリ(根セロリ)と呼ばれるように、地上部の葉と茎はセロリによく似ていますが、地中の根は肥大してカブ状になります。食用にするのはその肥大根で、表面は細かい横しわが入った薄茶色の固い皮で包まれ、セロリによく似た香りがあるのが特徴です。草丈は60〜90cm。細い茎が根元から多数伸び出し、茎に互生する小さい葉は濃緑色で、縁が羽状に分裂しています。

ヨーロッパで食用を目的とした栽培がはじまったのは17世紀ごろといわれ、普及の歴史は比較的新しいものの、冬場に収穫できる貴重な根菜として、主にドイツやフランスで多く栽培されてきました。日本に渡米したのは明治初年。長野県を中心に栽培され、生産量はまだあまり多くはりあませんが、セロリより癖がなく、独特の芳香と食感が楽しめるハーブです。



セルリアックの栽培ポイント

ハーブ小アイコン栽培(難易度:★★★☆☆)
耐寒性はあるものの、耐暑性があまりなく、冷涼地での栽培に向いています。地植えのほか容器栽培も可能で、深さのある大型プランターやトロ箱を用いるとよいでしょう。 種まきの適期は5〜6月。平箱や鉢に種子をばらまいて薄く覆土し、水やりしてから新聞紙などで覆って冷暗所で管理します。発芽後、本葉が2〜3枚出たら混み合ったところを間引いて株間2〜3cmにし、さらに本葉4〜5枚の頃、株間10〜12cmに広げましょう。育苗中は水切れしないよう注意して、10日に1回の割合で液肥を与えます。また、夏の高温乾燥期は苗床に寒冷紗を施し、直射日光を避けましょう。 植えつけの適期は9月。地植えの場合は20〜25cm、プランター栽培の場合は15〜20cmほど株間をとり、根土をなるべく落とさないようにして浅く植えつけます。
ハーブ小アイコン生育温度
適温は15〜20℃。暑さに弱く、夏の高温期には株が弱り発病しやすいので、寒冷紗を施して涼しく夏越しさせましょう。一方、寒さには強く、戸外で冬越しできますが、強い霜に当たると株が傷むことがあります。
ハーブ小アイコン手入れ
根部が直径4cm以上に肥大し始めたら、根のまわりの土を取り除いて根頭部を露出させ、枯れた下葉は切り取りましょう。
ハーブ小アイコン日照
日向または半日陰で育てます。
ハーブ小アイコン水やり
栽培期間中は土の表面が乾く前に水を与え、常に適度な湿りけを保つようにします。とくに乾燥が激しいときは、株元をわらでマルチングしましょう。
ハーブ小アイコン
水はけ、水もちともによく、肥沃な土を好みます。地植えの場合は、植えつけの1か月前に堆肥や腐葉土をすき込んで土つぐりをし、プランター栽培の場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合で混ぜ合わせたものがよいでしょう。
ハーブ小アイコン肥料
元肥として、地植えの場合は、1uにつき堆肥3〜4Lと、化成肥料250gを土とよく混ぜ合わせ、プランター栽培の場合は、土10Lにつき20gを目安に、有機質配合肥料を施します。追肥はどちらも、10〜11月に1回ほど、根部の肥大に必要なカリウム分を多く含んだ化成肥料を与えましょう。
ハーブ小アイコン植えかえ
植えかえはしません。
ハーブ小アイコン収穫時期
適期は11〜3月。根部の直径が7〜8cmになったら掘りあげて収穫します。

セルリアックの殖やし方

実生で殖やしますが、自家採取したものは品質が落ちるので、毎回新しい種子を購入したほうがよいでしょう。


セルリアックの病気対策と害虫防止

◎春から秋にかけて多発するモザイク病は、葉に斑模様の病斑ができ、被害が拡大すると葉全体が縮んだり黄変して枯れる病気です。アブラムシなどが媒介となってウイルスが伝染することが多いので、育苗中に殺虫剤を散布して害虫を駆除し、発病した株は除去して蔓延を防ぎましょう。
◎アブラムシは若芽や茎について株を弱らせるだけでなく、養分を吸汁する際にウイルスを伝染させることがあります。早期にスミチオン乳剤などの殺虫剤で駆除しましょう。


セルリアックの効能と利用法

肥大した根を薄くスライスし、さっと茹でてからサラダにしたり、スープや煮込み料理に用いるほか、肉料理などの香味づけに利用します。葉と茎は固く苦みが強いため、食用には向きません。

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