 | 学 名 | :Anethum graveolens L.(アネトゥム グラウェオレンス) |
 | 科 目 | :Umbelliferae(セリ科イノンド属) |
 | 原産地 | :地中海沿岸、西アジア |
地中海沿岸から西アジアにかけての広い範囲に自生する一年草で、イノンドとも呼ばれるハーブです。栽培の歴史は古く、古代エジプトですでに栽培されいてたといわれ、新約聖書にも登場します。薬草としての効用も古くから知られ、ヨーロッパの民間療法では、頭痛や血管障害、消化器系疾患の治療に使われてきたという歴史があります。日本に渡来したのは、江戸時代初期。以来、漢名の「蒔蘿子(じらし)」という名で生薬として使われてきました。それが日本で一般にハーブとして認識されだしたのは、最近のことです。葉や種子がもつ独特の芳香に、神経を鎮めて眠りを深くする効果があることで注目され、ハーブティーとしても愛用されています。
ディルは、ヨーロッパでは生薬としてだけでなく、さまざまな料理に使われる一般的なハーブの1つです。葉は北欧の魚料理の風味づけには欠かせないもので、熟す前の実はピクルスの香りづけにも使われています。今後、日本でも料理に使えるハーブとして浸透していくことでしょう。
◆ディルの栽培ポイント◆
 | 栽培(難易度:★☆☆☆☆) |
土質を選ばず、栽培しやすいハーブです。春から秋に種子をまき、20cmほどに育ったものから順に収穫できます。また、初夏に咲く黄色い花は、繊細な葉と同様に美しいもの。用途の広いハーブなので、プランターなどで育てると便利です。
 | 生育温度 |
生育の適温は18〜25℃ですが、とくに20℃で生長がもっとも活発になります。気温が低い時期は、温室などで育てましょう。
 | 手入れ |
種まき後、芽が出そろったら、込み合っている部分は間引いてやりましょう。間引くのは、徒長ぎみのものや双葉が不ぞろいのものです。本葉3〜4枚に育つまでに1か所1株になるようにします。また、生長すると草丈がかなり高くなるので、倒れないように株元に土を盛ったり、支柱を立ててやりましょう。
 | 日照 |
日当たりのよい場所で栽培します。
 | 水やり |
土が乾きすぎないよう水やりはこまめに行いましょう。つねに土が湿りぎみの状態を保つのが理想的です。暑い時期に高温でしおれたらたっぷりと水を与えましょう。
 | 土 |
水はけのよい、湿りぎみの土壌を好みます。プランターなどで育てる場合は、市販のハーブ用の培養土か、赤玉土7、腐葉土3を混ぜた土を使いましょう。
 | 肥料 |
種まき後、発芽してきたらハイポネックスなどの液肥を与えます。
 | 植えかえ |
植えかえの必要はありません。
 | 収穫時期 |
種子がついたものを収穫したい場合は、春に種まきし、5〜7月の開花後、ついた種子とともに全草を根元から刈り取ります。また、葉を収穫するのであれば、20cmほどに育ったものから刈り取るのがよいでしょう。花が咲くころには葉も固くなってしまいます。
◆ディルの殖やし方◆
一般的に種子をまいて育てます。種まきの適期は、3〜5月と9〜10月。ただし秋まきの場合は、気温が生育適温より下がってきたら温室などで栽培する必要があります。移植を嫌う植物なので、種子は畑などにじかにまいてやりましょう。その際、生長後込み合わないよう30cmほど間隔をあけて4〜5粒ずつまきます。プランター植えの場合の間隔は、20cmぐらいが適当です。種子をまいて2週間ほどで発芽します。
◆
ディルの病気対策と害虫防止◆
◎アゲハチョウが好んで産卵する植物です。孵化した幼虫が葉を食い荒らすので、こまめに見まわって取り除いてやるようにしてください。
ベチバーが店頭に出まわることはまずないので、ハーブ園などに問い合わせるか、栽培している人に分けてもらうとよいでしょう。
種子から育てるのが面倒な場合は、鉢植えの苗を購入し、植えかえしてもよいでしょう。葉がパリッとして、株元の球茎部の色が白く、つや、てりがあるものを選びましょう。
ヒソップは年間を通して種子や苗、成株が購入できますが、店頭にはあまり出まわらないので、種苗店やハーブ専門店の通信販売を利用するとよいでしょう。
春から初夏にかけて苗や鉢植えが店頭に並びます。葉色が鮮やかで、株全体がしまり、根がよく張ったものを選びましょう。つるが徒長ぎみの苗は避けるようにします。