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ハーブ植物図鑑 ニゲラ

ハーブのアイコン学 名:Nigella damascena L.(ニゲラ ダマスケナ)
ハーブのアイコン科 目:Ranunculaceae(キンポウゲ科ニゲラ/クロタネソウ属)
ハーブのアイコン原産地:地中海沿岸

種子の色が黒いことから、ラテン語で黒を意味する「ニゲル」が学名の由来となったニゲラは、地中海沿岸を原産地とするキンポウゲ科の一年草で、和名ではクロタネソウと呼ばれています。英名はラブ・イン・ア・ミスト(霧のなかの恋人)で、また、果実に角のような突起があるところから、デビル・イン・ア・ブッシュ(茂みのなかの悪魔)の名ももっており、そのユニークな花容がさまざまな想像力をかきたてるようです。
草丈は30〜80cmで、茎は直立してよく分枝し、糸状の細長い葉が互生します。6〜7月、茎の先端につく直径3〜5cmの花は、糸状に避けた総苞に包まれるようにして咲き、花色は青、白、ピンクです。しかし、その花弁のように見える部分は萼片で、実際の花弁は小さな蜜腺状の鱗片に退化しています。花後に直径2〜4cmで袋状に丸く膨らんだ果実ができ、なかには黒いゴマ粒のような種子が多数含まれています。

園芸用として一般に出まわっているのはニゲラ・ダマスケナですが、最近では大輪で青花のニゲラ・ヒスパニカも見られるようになりました。なお、スパイシーな風味をもつ種子が香辛料として利用されるのは、別種のニゲラ・サティウァで、日本ではほとんど栽培されていません。



ニゲラの栽培ポイント

ハーブ小アイコン栽培(難易度:★★☆☆☆)
耐暑性はあまりないものの、耐寒性にすぐれ、病気や害虫にも強い植物です。丈夫で育てやすく、地植えでも鉢植えでも容易に栽培できます。 秋に種子をまいて育てるのが一般的で、移植を嫌うため、庭や鉢に直まきします。適期は9〜10月。種子は嫌光性なので厚めに覆土し、役2週間後に発芽したら、込み合ったところを間引きましょう。地植えの場合は、最終的に株間を約20cmにし、鉢植えの場合は5〜6号鉢に1株が目安です。また、直まきできないときは、いったんポリポットなどで育苗し、本葉が出たころ、根を傷めないように注意して植えつけましょう。
ハーブ小アイコン生育温度
生育適温は15〜25℃、発芽適温は18〜20℃です。寒さに強く、霜に当てなければ戸外で冬越しが可能です。
ハーブ小アイコン手入れ
冬はビニールなどで覆いをかけ、霜を避けます。さらに、寒冷地では霜柱で小苗がもちあがらないように、株元をマルチングするとよいでしょう。
ハーブ小アイコン日照
年間を通して、日向で育てます。
ハーブ小アイコン水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えますが、過湿にならないよう注意しましょう。
ハーブ小アイコン
水はけのよい土を好み、酸性土を嫌います。地植えの場合は、種まきや植えつけの2週間前までに、1uにつき苦土石灰150gを混ぜ込んで土を中和させましょう。鉢植えの場合は、赤玉土6、腐葉土3、川砂1の混合土に、苦土石灰を用土10Lにつき20gほど混ぜ合わせるとよいでしょう。
ハーブ小アイコン肥料
元肥として、地植えの場合は1uにつき約150g、鉢植えの場合は5号鉢で10gを目安に、緩効性化成肥料を施します。追肥はどちらも、生長が始まったころから花が終わるまで、月2〜3回の割合で液肥を与えましょう。ただし、多肥は禁物です。
ハーブ小アイコン植えかえ
移植を嫌うので、植えかえはしません。
ハーブ小アイコン収穫時期
ドライフラワーとして利用するときは、果実が熟して風船のように膨らんだ段階で切り取り、よく乾燥させましょう。収穫適期は8〜9月です。

ニゲラの殖やし方

実生で殖やします。種子を採取する花は切り取らずに果実を熟成させ、十分膨らんだ状態のときにつけ根から切り取り、日陰で乾燥させてなかの種子を採取しましょう。なお、熟した果実が裂けて自然にこぼれ落ちた種子は、ほとんど発芽しません。


ニゲラの病気対策と害虫防止

◎春にアブラムシがつくことがあります。見つけ次第捕殺するか、スミチオン乳剤などを散布して駆除しましょう。


ニゲラの効能と利用法

花や果実はドライフラワーやハーブクラフト、ポプリの材料として用いられます。また、黒い種子は乾燥させると芳香が感じられるようになり、それを蒸留して香油を採ることもありますが、ダマセニンという有毒成分を含むため、食用には向きません。

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