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ハーブ植物図鑑 ヨモギ

ハーブのアイコン学 名:Artemisia princeps Pamp.(アルテミシア プリンケプス)
ハーブのアイコン科 目:Compositae(キク科ヨモギ/アルテミシア属)
ハーブのアイコン原産地:日本、朝鮮半島

ヨモギと一般に呼ばれているのは、ヨモギ属のアルテミシア・プリンケプスです。山野に自生するほか、道端や都会に空き地などでも見られる身近な野草で、モチグサという別名のとおり、若芽を摘んで草餅の材料にしたり、夏に青々と茂った葉を採取し、ハーブティーなどに用いられます。また、お灸に遣うモグサは、葉裏の毛からつくられたものです。
キク科の多年草で、よく分枝して草丈は50〜100cmになり、羽状に深く切れ込んだ楕円形の葉は互生し、表面は深緑色ですが、裏面には白毛が密生しています。夏から秋にかけて花茎が伸び、淡褐色の小さな管状花だけの頭花が総状につきます。この花は花粉が風邪に運ばれて受粉する風媒花で、花粉がこぼれやすいように下向きに咲くのが特徴です。

同じ属の植物は北半球を中心に約250種が分布し、日本にもヨモギのほか、ヤマヨモギ、オトコヨモギ、イヌヨモギ、ヒメヨモギ、アサギリソウなど、およそ30種が海岸から高山までさまざまな場所に自生しています。その多くは茎葉に独特の芳香があり、ハーブとして利用されるほか、漢方薬に用いられる種類もあります。ちなみに、酢の香りづけなどに使うシベリア原産のハーブ、タラゴンもヨモギの仲間です。



ヨモギの栽培ポイント

ハーブ小アイコン栽培(難易度:★☆☆☆☆)
耐寒性・耐暑性にすぐれた強健な植物で、地植えはもちろんプランター栽培でも、ほとんど手をかけずに育てることができます。山野や道端に生えている苗や幼株を、根に土を少しつけたまま掘り採ってきて、移植するのがもっとも簡単です。地下茎を伸ばして旺盛に殖えるので、地植えの場合は他の植物の生育を妨げないよう、あらかじめ地中に板やブロックなどで囲いをつくっておいたほうがよいでしょう。 植えつけの適期は4月または9月。庭やプランターに、株間を20cmほどとって植えつけます。
ハーブ小アイコン生育温度
適温は15〜25℃。ほぼ全国どこでも栽培できます。
ハーブ小アイコン手入れ
とくに手入れは必要ありませんが、ひどく霜柱が立つ寒冷地では、落ち葉などでマルチングして根が浮きあがるのを防ぎましょう。
ハーブ小アイコン日照
日光を好むので、年間を通して、風通しのよい日向で育てます。
ハーブ小アイコン水やり
地植えの場合は、植えつけ後しっかり根づくまでの2週間は水やりをしますが、それ以降はとくに必要ありません。プランター栽培の場合は、表土が乾いたらたっぷりと水を与え、冬期は乾燥ぎみに保ちます。
ハーブ小アイコン
水はけがよければ土質を選ばず、よく育ちますが、極端にやめた土地に植えつける場合は、植えつけの2週間ぐらい前に、1uにつき堆肥と腐葉土を各4〜5L、苦土石灰を100gほどすき込んで土づくりをしておきましょう。プランター栽培の場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合で混合した用土に、苦土石灰を用土10Lにつき10gほど混ぜ込んだものが適しています。
ハーブ小アイコン肥料
道端などでもよく育ち植物なので、多くの肥料を必要としません。地植えの場合は、元肥として、土づくりの1週間後に緩効性化成肥料を100gほど施すだけで、追肥の必要はありません。プランター栽培の場合は、元肥として、緩効性化成肥料を用土10Lにつき10gを施し、3〜10月に月1〜2回薄い液肥を与えます。
ハーブ小アイコン植えかえ
地植え、プランター栽培とも1〜2年に1度は株分けをかねて植えかえ、株の若返りをはかりましょう。適期は9〜10月です。
ハーブ小アイコン収穫時期
若芽は、3月に出たばかりのものを摘み取ります。また、葉の収穫適期は6月中旬〜7月中旬。生葉を利用するときは、葉先のやわらかい部分を使うとよいでしょう。

ヨモギの殖やし方

実生もしくは株分けで簡単に殖やすことができます。夏から秋に結実したら茎ごと刈り取り、袋をかぶせて日陰に吊っておけば、自然に種子が落ちます。種まきの適期は3月または9月。定植地にばらまきして軽く覆土し、発芽したら間引きながら育てます。また、株分けの適期は9〜10月で、大きくなった株を2〜3等分して植えつけましょう。


ヨモギの病気対策と害虫防止

◎春や秋にアブラムシが大発生することがあります。DDVP乳剤などで駆除できますが、収穫期は薬剤の使用は避け、数が少ないうちに捕殺しましょう。


ヨモギの効能と利用法

草餅に若芽を利用する場合は、重曹を入れてゆで、水にさらして灰汁を抜き、すりつぶして、餅をつくときに混ぜます。また、乾燥させた葉はハーブティーに、生葉はリカー類に漬け込んでヨモギ酒に利用でき、疲労回復、整腸に効果的。入浴剤として用いれば、腰痛や腹痛をやわらげる薬効があります。ちなみに、漢方では、葉または全草を乾燥させたものを艾葉(がいよう)と呼び、重要な生薬の1つになっています。

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